長田弘(おさだひろし)「記憶のつくり方」を読んでいます。
その中に「自分の時間へ」という文章があります。
その中に 木下杢太郎(きのしたもくたろう)の詩が引用されています。
引用の中に かの昔の青い陶の器の
地の底に埋もれながら青い色で居る
楽しめ、その陶の器の
青い「無名」、青い「沈黙」
昔、地の底に埋もれ=出土
出土した古いうつわのカケラが見たくなる。
国立博物館(ネットで検索)
常設の出土品の中に見たいカケラがありそう・・・
同時開催の展示に 「ジョサイア コンドル」の展示がある。
ジョサイア コンドルは東京駅を設計した辰野金吾の師
鹿鳴館なども設計しているイギリス人の建築家
水彩画の腕前がすごく、鬼才 絵師 河鍋暁斉に弟子入り。
英国博物館でも河鍋暁斉展がひらかれた。
イスラエルのティコティン美術館にも所蔵がある。
丁寧な筆致で、妖怪などばかりを描く絵師でした。
コンドルのパース(完成予想の絵)も建物、人物、植物、空、噴水などすばらしい水彩画でした。特に点在する人々は会話をしているように生き生きとしています。
朝10時、とりあえず国立博物館へ
蒸し暑い~~~~~~!
博物館の中はひんやり
ありました!見たかったカケラ!
加賀藩前田家跡から出土した器のカケラ
15世紀、17世紀のドイツ、オランダ、中国、日本各地の器のカケラです。
青だけではなくその時代の色をとどめています。
すごい!
博物館の資料館でジョサイア コンドルの写真資料をコピー。
カラーコピー1枚、100円。3枚をコピー。
そうだ!現存する建物を見に行こう。
歩いて「旧岩崎邸」へ
不忍池(しのばずのいけ)を半周。
見渡すかぎり、ハスの葉・・・
風がわたる
てくてく、てくてく
岩崎邸に到着。
すごい!
表現する言葉が見つかりません。
空間を構成するすべてが極上。
心にたーっぷり栄養を得ました。
帰宅して再度ネットでチェック
えーーーーーー!
「自分の時間へ」は1997年の東大入試に使われたんだって。
入試でこんないい文章に出会うなんて
出会いってわからない。