技術的複雑性を際立たせる芸術的技巧「レ・キャビノティエ・アーミラリ・トゥールビヨン ‒プレアデス神話 ‒」~4件の特許を取得した自社製ムーブメント、キャリバー1990搭載の2軸トゥールビヨンとダブルレトログラード表示モデル
メゾンの創業270周年を記念し、「レ・キャビノティエ」が贈る新コレクション「ラ・ケットゥ(探求)」。本作は、18Kローズゴールド製ケース側面全体にエングレービング、ダイヤモンド、バス・レリーフ(浅浮き彫り)を施し、ギリシャ神話のプレイアデスに敬意を表したユニークピース、「レ・キャビノティエ・アーミラリ・トゥールビヨン ‒ロレックススーパーコピープレアデス神話 ‒」です。
ヴァシュロン・コンスタンタンは、メゾンの創業270周年と卓越性への探求を称え、「レ・キャビノティエ」コレクションから、天文学と古代の冒険心に敬意を表する新シリーズ「ラ・ケットゥ(探求)」を発表します。
技術的、審美的に大きな挑戦となったこれらのタイムピースの製作は、複雑機能を備える時計を装飾技巧によって高めるメゾンの専門性を物語ります。「レ・キャビノティエ・アーミラリ・トゥールビヨン ‒ プレアデス神話 ‒」は、ギリシャ神話の「7人姉妹」から着想を得たタイムピースです。姉妹は牡牛座の星々に姿を変えたとされ、古代の航海者にはこれを重要な道標となりました。このテーマは、ケースサイドに施された精緻な手作業によるエングレービングによって表現されています。
またこのタイムピースには4件の特許を取得した極めて精巧な自社製ムーブメント、キャリバー1990が搭載され、2軸のアーミラリ・トゥールビヨンとダブルレトログラード時刻表示を備えています。
探求の精神―偉大な天文学者へ敬意を表して
星々と、移ろう季節、交互に訪れる昼と夜。これらはいつの時代も人々の好奇心をかき立て、人類は太古の昔からその現象を体系化しようと試みてきました。初期の天文台が誕生したことで、宇宙と時間の概念はより具体化され、観測可能な周期として説明されるようになりました。
周囲の事象を読み解こうとする根源的な本能は、アレクサンダー大王やチンギス・ハーンといった偉大な征服者たちによる古代の叙事詩や、プレアデス、ヘラクレスの12の功業など数々の神話や伝説に描かれています。
ギリシャ神話のプレアデスは、タイタン神アトラスと海のニンフ、プレイオネの間に生まれた7人の娘とされます。
プレアデスは狩人オリオンに7年の間追われ続けていましたが、ゼウスがこれを救います。ゼウスによってプレアデスは不死となり、天空の星座へと姿を変えました。しかしそれにも関わらず、オリオンは星空に侵入してきました。ゼウスは再び介入し、角を振りかざす牡牛座をプレアデスと狩人オリオンの間に置いたのです。こうして神話的存在へと昇華されたプレアデスは、天空を見守る者とされ、古代の航路における道標となりました。
プレアデスの発見は、紀元前1600年の天文盤であるネブラディスクにも描かれている他、その8世紀後のホメロスによる『イリアス』と『オデュッセイア』にも記されており、空間と時間を捉えようとする人類の尽きせぬ願望を物語っています。
キャリバー1990と4件の特許
「レ・キャビノティエ・アーミラリ・トゥールビヨン ‒ プレアデス神話 ‒」に搭載したキャリバー1990は、ヴァシュロン・コンスタンタンがリファレンス57260の技術革新を活かして開発した自社製手巻きムーブメントです。
このムーブメントはダブルレトログラード時・分表示を特徴とし、正午と真夜中に針が瞬時にゼロへと戻ります。機構には強い力が加わるため、素材の選定に吟味を重ねて表示の精度を確保しています。
針には、ステンレススティールよりも軽く、強度に優れるチタンを採用。レトログラード表示では半円形のフレーム上に配したローマ数字が時を、アラビア数字が分を示します。時刻表示をフランジに配置したことで、ダイヤルの一部に開口部を設けることが可能となりました。開口部からのぞくムーブメントにより、時計の技術的側面が強調されています。
4件の特許がキャリバー1990の技術革新を特徴づけます。
• 瞬時に切り替わるレトログラード機構:分カムのみによって制御されるこの機構は、正午と真夜中には2つの針のジャンプを同期させます。
• 調速装置のコレット(受け座):ひげゼンマイの内端を固定するこの部品にチタンを採用。その軽量性が調速機構の素材と適合し、調速装置の等時性が最適化されています。
• トゥールビヨン・キャリッジの構造:キャリッジは回転しながら15秒ごとに、ヴァシュロン・コンスタンタンを象徴するマルタ十字の形を再現します。
• チタン製アンクルとダイヤモンドコーティングを施した爪石:耐摩耗性を高め、摩擦係数を最適化します。
ダイヤルは右側にダブルレトログラード時刻
表示を配置し、左側全体をアーミラリ・トゥールビヨンに充てています。この機構は2軸の回転によって駆動され、9時位置のサファイアクリスタルドームの下で優美な動きを繰り広げます。
「アーミラリ」という名は、18世紀フランスの時計師アンティード・ジャンヴィエの発明品にちなんで名づけられました。ジャンヴィエは星々の見かけの動きを説明するため、回転式のアーミラリ(環状の)天球儀を発明した人物です。望遠鏡が登場する以前、18世紀の天文学ではアーミラリ天球儀を、星の座標を測定するための科学計器として用いていました。
このトゥールビヨンは、視覚的にもアーミラリ天球儀の特徴である同心円構造を彷彿とさせます。スモールセコンド表示としても機能する調速装置は、互いを内包する2つのアルミニウム製ケージで構成されます。これらが異なる軸上で1分間に1回転し、絶えず動き続ける球体を形成しています。
トゥールビヨンは球状ひげゼンマイを採用しています。1814年にジャック=フレデリック・ウリエが発明した球状ひげゼンマイは終端の曲線が無いのが特徴で、現代の時計製造でも非常に希少です。製造の難易度は極めて高く、ミクロン単位の精度が求められ、その技術を有する時計師はごくわずかです。このひげゼンマイはトゥールビヨンに同心円状の鼓動を伝えることで、等時性を向上させ、より高い精度を実現します。毎時1万8000回振動(2.5Hz)の動作を伝達するため、ヴァシュロン・コンスタンタンはチタン製アンクルとダイヤモンドコーディングを備える脱進機を開発しました。これにより、注油せずとも摩擦を軽減することができ、機構の信頼性が向上しています。ハイテク素材の活用は、軽量化という利点をもたらしただけでなく、クロノメーターとしての精度向上を実現しました。この脱進機はスイス公式クロノメーター検査協会(COSC)が定める要件を満たしています。瞬時に切り替わるダブルレトログラード機構が60時間のパワーリザーブを通して大量のトルクを必要とする点を考えれば、この点はさらに特筆に値します。
高度な技術に加え、ムーブメントにはそれに匹敵する細部と仕上げへのこだわりが発揮されています。前面では、オープンワークのダイヤルを通して面取りとポリッシュ仕上げを施した部品を眺めることができます。ニッケルシルバーを素材とする地板は、特別な加工によって「ソフトシャンパン」の色合いに仕上げられ、さらにサンバーストサテン仕上げが施されています。また、同じメタルを使用したブリッジとダイヤルがブルーの分目盛を際立たせ、青焼き加工を施したスクリューとダブルレトログラード針が動的な構成に深みをもたらしています。
ケースバックからは、手作業による面取りと横方向のコート・ド・ジュネーブ装飾が施されたブリッジと、ブルースクリューが生み出すコントラストをお楽しみいただけます。