450時間にわたるエングレービング
ヴァシュロン・コンスタンタンのデザイナーと熟練の彫金師に着想を与えたのは、ポーランドの天文学者ヨハネス・ヘヴェル(1611–1687)の功績でした。ヘヴェリウスとも呼ばれるこの人物は、月面図を作成した他、数多く彗星を発見し、星々の膨大なカタログを編纂したことで知られています。またヘヴェリウスは、神話上の人物と星座を体系的に関連づけ、史上初の正確な星図を作成しました。この星図には彼が自ら制作した銅版画が多数収録されており、スーパーコピー 代引きプレアデスをテーマとする装飾のインスピレーションとなりました。
ケースのリュウズ側には、雲の立ち込める空から剣と盾を手にして現れ、プレアデスを手中に収めようとするオリオンと、ゼウスが遣わした牡牛によって守られる星々が描かれています。
ケースの反対側には、プトレマイオス(100-168年頃)が古代の星座として記録した船アルゴ号が描かれ、帆には守護女神アテナが掲げられています。金羊毛を求めて航海するアルゴ号は、海の怪物やキマイラ、イルカが棲む波間を進みます。その道標となる牡牛座のプレアデス星団がヘヴェリウスの画風を再現して描かれています。
厚さ20mmのケースにこれらの構図を収めるため、彫金師はまず、ドライポイント技法を用いてシルエット、星々、雲の輪郭を描きます。この工程は、ディテールの膨大さゆえに極めて緻密な作業です。
次の工程では、ビュラン(切削工具)で素材を削り、ボリュームを表現していきます。ただし、切り込みの深さが1mmを超えることは許されません。
続いて、微細な彫りが施されます。ケース片側には狩人オリオン、牡牛座、雲、そして反対側の海の生き物、船、波、牡牛の頭部が、施されています。極めて精緻な構図を完成させるため、ビュランは何度も研ぎ直されました。彫り進めるたびに細部はより緻密になり、質感の異なる仕上げを使い分けることで、ごく繊細なレリーフや光の戯れまでもが表現されます。リュウズ側のケースではオリオンの盾や牡牛の脚と角にこうした技法が用いられ、印象的な情景を生み出しています。
彫金師はジェムセッターと連携しながら、プレアデスを象徴する10個のブリリアントカット ダイヤモンドの配置を同時に決定し、星々を再現する正確な高さにそれぞれの石を配置しました。
神話で「7人」とされるプレアデスは、実際には牡牛座に位置する3000個の星からなる散開星団ですが、肉眼ではわずか10個しか見えません。そして2種類のサイズ(0.6mm、0.9mm)のダイヤモンドがベゼルに施されています。
リュウズ側には6個のダイヤモンドが夜空に輝き、反対側は4個のダイヤモンドが牡牛座の彫りに施されています。ジェムセッターの作業が完了後、彫金師はドライポイント技法を用いて天空と星座の表面を仕上げ、ポリッシュ仕上げと細やかな彫りによる仕上げを交互に施してコントラストを強調していきました。
さらに、彫金師によって装飾は究極の形へと高められます。ラグとラグの間には、プレアデスの周辺にある3つの星座(12時位置に牡羊座とハエ座、6時位置に双子座)が描かれ、ここではタイユ・ドゥース(線彫り)の技法と細やかな彫りを組み合わせてコントラストを生み出しています。
ベゼル、ラグ、ケースバックには、古代ギリシャ様式を思わせる波型のシャンルヴェ・エングレービングが施されています。模様を均一に表現するため、彫金師はまずドライポイント技法でデザインの輪郭を刻みます。さらに、0.1〜0.2mmの深さで模様に切り込みを施し、輪郭を浮かび上がらせます。特にケースバックなど、エングレービングを施す箇所の中には極めて薄い部分があるため、この作業は一層複雑なものです。
続いて、彫金師はくぼみを細やかな彫りを施し、隆起した部分にポリッシュ仕上げを施して模様を強調します。極めて繊細な線を扱うことから、その難易度は高くなります。本作における彫金師の作業は計450時間にわたりました。
[インタビュー]
クリスチャン・セルモニ(スタイル&ヘリテージディレクター)
――このタイムピースは「ラ・ケットゥ(探求)」のテーマにおいてどのような位置づけになるでしょうか?
『「ラ・ケットゥ(探求)」は計時の起源である天文観測に敬意を表するシリーズです。また、アレクサンダー大王や、ヘラクレスとその12の功業など、達成と征服を象徴する偉大な神話や伝説的叙事詩からも着想を得ています。創業以来、冒険と探求の精神に導かれてきたヴァシュロン・コンスタンタンは、19世紀初頭から新たな市場を開拓し、早くから世界への扉を開きました。そして、卓越した技術と豊かな審美性を備える時計を世に送り出してきたのです。機構と装飾の芸術は世代を超えてメゾンに受け継がれ、その深い歴史を今日、「レ・キャビノティエ」を通して表現しています。そして「レ・キャビノティエ」のそれぞれのユニークピースが、時計製造の世界における革新的で独創的な、唯一無二のビジョンを体現しています。「レ・キャビノティエ・アーミラリ・トゥールビヨン ‒ プレアデス神話 ‒」は、「時」を探求し、極めようとするメゾンの飽くなき挑戦を物語っているのです。』
――プレアデス神話を選んだことには、どのような意図がありますか?
「ラ・ケットゥ(探求)」シリーズは、天文学の発展と、その実用的な応用を探求しています。計時、そしてこのタイムピースが示唆する航海もそのひとつです。プレアデス星団は古くから、航路の道標とされてきました。本作の中心となるテーマは、時計ケースの両サイドに施した極めて精緻なエングレービングによって表現されており、プレアデスを追うオリオンと、アルゴ号の航海者を導く牡牛座が描かれています。線彫りや微細な彫り、細やかな彫り、シャンルヴェなど、多種多様な技法によって豊かなディテールを盛り込み、ラグにまでレリーフを施しています。これらは約3ヶ月にわたる緻密な作業の結晶です。彫金師は神話の世界とその象徴を深く理解することが求められました。アルゴ号の帆に掲げられたアテナの頭部や、狩人オリオンのベルトなど、これらを正確に再現するためです。また、本作のエングレービングは、17世紀ポーランドの天文学者ヘヴェリウスの作品からも着想を得ています。彼の星図には1,500以上の星が記録され、牡牛座、プレアデス、オリオン座が描かれています。こうした天文学へのアプローチは、オートマトンを組み込んだ天文時計「ラ・ケットゥ・デュ・タン(時の探求)」のドームにも反映されています。これは、メゾンの創業270周年を記念して製作された唯一無二の機械芸術です。』
――ヴァシュロン・コンスタンタンの技術力は、このタイムピースにどのように表れていますか?
『特筆すべきは、アーミラリ・トゥールビヨンです。2軸で作動するこの調速機構は、リファレンス57260の開発から直接的な着想を得たものです。2015年に発表されたこのリファレンスは、3軸トゥールビヨンを含む57の複雑機構を備えています。18世紀の天球儀に由来する「アーミラリ」という名称は、地球から観測できる天体の動きの再現を思わせます。この機構は、天文時計で知られる啓蒙時代の時計師アンティード・ジャンヴィエの発明から着想を得ています。天文複雑機構を追求したリファレンス57260にとって、「アーミラリ」は格別にふさわしい名前です。今回、キャリバー1990の2軸トゥールビヨンにもこの名を採用し、同様に魅惑的な機械的動作を再現しています。このムーブメントのもうひとつの特徴は、ヴァシュロン・コンスタンタンを象徴するダブルレトログラードの時・分表示です。今年、メゾンの創業270周年を記念して製作された天文時計「ラ・ケットゥ・デュ・タン」や、「メティエ・ダール ‒ 時の探求へ敬意を表して ‒」も、この表示を採用しています。メゾンのレトログラード表示は1930年代に最初の黄金期を迎えました。懐中時計「ブラ・アン・レール」などのアールデコ作品がその例です。その後はいったん姿を消していましたが、1994年の「メルカトル」コレクションで復活し、メゾンが美を体現する「パトリモニー・デイ/デイト・レトログラード」に採用されています。』
恵子 2016.03.20(日) 20:52 修正
本番、素晴らしかったです❣️
私の好きなのが盛り沢山で、幸せでした〜❣️
ずっとず〜っと観ていたい。そして、今も思い出して、笑ってしまいます😄
笑顔をくれる、素敵な貴女に感謝💕
ロールケーキも楽しみにしてます🍥あ、これはナルトだった😁