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美しいということ

2009.03.28(00:53)

何か月ぶりかでたっぷり眠りました。
お腹いっぱいで満足で眠りに落ちる幸せ。
美しい寝顔。

先日、「建物のカケラ」展という展覧会に行きました。
商売がら建物のディテール(細部)がとても気になります。
自宅に近い麹町地区には粋で洒落た家や建物が数多くありました。
ところがある日突然「建築計画のお知らせ」が貼られて取り壊されてしまうのです。
そうしてお気に入りの建物が次々消えていきました。

好奇心旺盛だった高校生の私は解体屋さんが入るタイミングで中を見せてもらうようになりました。
壊されてしまう寸前の大理石の暖炉、一枚檜の階段、鎌倉彫の黒光りしたドア、最後まで磨かれていた真鍮のドアノブ、きめ細かくデザインされ、丁寧に住まわれていた息吹きがまだ残っている空間。
よその家なのになつかしい。

そして翌日はさら地。
きのう見た家や空間はもうそこにはなく、
見た記憶だけがある。

そんな中で一台のピアノが置き去りにされているリビングルームに入ったことがありました。

解体屋さんに頼んでその部屋を壊すのを最後にしてもらいピアノ運送をたのんでピアノを自宅に運びました。
・・・家にはすでにアップライトのピアノがありました。
狭い家にピアノが2台。茶色い小ぶりのアンティークなピアノ。どんな曲が十八番だったのでしょう。ジャズかなぁ、ショパンかなぁ。

「建物のカケラ」展
カケラのまわりにある空気がその時代を語っている。

思い出もカケラのほうが美しい。

つづく・・・