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はつみへ

2018.10.27(15:25)

2000年の登場以来、瞬く間に時計界のアイコンになったJ12。

機械式時計×セラミックというカテゴリーにおいて高級感を確立した時計であり、それを叶えた背景にはスイス、ラ・ショー・ド・フォンにある自社工房の存在がある。G&Fシャトランを前身とするこの工房は、シャネルによる買収以前はケースやブレスレットなど外装の専門工場だったが、長年にわたる設備増強によって現在では自社製ムーブメントの設計・組み立て、ジュエリーウォッチのジェムセッティングまでを賄う一大マニュファクチュールとなった。といっても、シャネルにおいて“マニュファクチュール”という言葉が示すものは他のメーカーとは異なるかもしれない。このメゾンには確かなアイコンと現在も続くクリエイションがあり、それを時計において表現するための担い手が“マニュファクチュール”なのだ。今回は初めて現地取材の機会を得たため、その全容をお伝えしたい。

シャネルJ12スーパーコピー代引きのマニュファクチュールとは?〜外装〜
メジャーコレクションの外装パーツをほぼ内製する工房
フランス最高峰のメゾンらしく、パトロネージュの精神を重んじるシャネルは、自社の基幹ファクトリーでさえも前身の社名を残している。スイスの名門G&Fシャトラン(以下、シャトラン)は1947年に2人の兄弟によって設立された工房だ。1987年、シャネルが初めて製造した腕時計・プルミエールの外装を手掛けたシャトランとの協業をきっかけに、シャネルのクリエイションを時計として具現化できることを証明。1993年にはシャネルがシャトランを買収したことでシャネルの自社マニュファクチュールとして歩みはじめ、生産を強化するために設備増強がスタートする。1997年、8000㎡の工場を設立し、2000年にはJ12を発表。2012年、ファインジュエリー工房の増設で1万4000㎡に拡張した。2016年にはウォッチメイキングのもうひとつの軸である自社キャリバーを発表し、Cal. 1の設計、組み立てを手掛けるようになる。

現在、シャネルのマニュファクチュールでは60種類以上の職種で約480名の社員が働く。多くが9年以上勤務していて、なかには30年以上勤める方も少なくないというから、いかに労働環境が整備され、なによりシャネルで行われていることが業界でも最高峰のことであるかという証左だろう。なお、この1万4000㎡に及ぶ大きな工場で用いられるエネルギーの12〜17%は太陽光パネルによって賄われているそうだ。

このように大型の工場内では、シャネルにおいて中〜大シリーズにあたるウォッチコレクションのパーツのほとんどが内製されている。文字盤やパッキン、風防のガラスといった特殊なパーツはサプライヤーからの供給となるが、セラミックやステンレスはもちろん、チタンやゴールドまであらゆる素材をここで加工し、ケースやネジのみならずブレスレットのバックルに至るまでを製造する。実はブレスレットは時計パーツのなかでも独自開発が困難でコストも高くつくため、内装しているメーカーは非常に稀だ。そこまでこだわるのは、シャネルがファッションメゾンであることが大きく影響しているだろう(なお同社のそうした側面に焦点を当てた記事はマライカ・クロフォードによるこちらを読んで欲しい)。装身具としての時計に欠かせないブレスレットの出来を、シャネルは自社でコントロールできるのだ。

他社も買い求めるセラミックのハイエンドな品質

J12 キャリバー 12.1 132万円(税込)

高耐性ブラックセラミックケース、38mm径、12.6mm厚。自動巻きCal. 12.1搭載。約70時間パワーリザーブ。200m防水

J12 キャリバー 12.1 132万円(税込)

高耐性ホワイトセラミックケース、38mm径、12.6mm厚。自動巻きCal. 12.1搭載。約70時間パワーリザーブ。200m防水

今回の訪問で何より確認したかったのがセラミックの製造についてだ。旗艦コレクションであるJ12で用いられるセラミックは7つの工程を経ることでシャネルらしい黒と白の色を得る。①細かいパウダー状の原料を日本から買い付け、②ドイツの傘下企業でバインダと混ぜて粒状に加工する。なお、この原料の粉はシャネルのためだけに開発されたもので、ホワイトセラミックの独自の白さの秘訣でもあるという。シャネル自社製セラミックケースがユニークなのは、ここから③インジェクション(射出)成型によって一気にケースの形状に整えること。同社でもかつては焼成後に切削加工を行ってケースをシェイプしていたが、現在ではその必要がないそうだ。④焼成前の準備として溶剤に浸すことでケースの素からバインダを除去。衝撃を与えると崩れ落ちてしまうほどもろい状態だが、この時点でほぼ最終的なケース形状に整っている。⑤ケースは約1300〜1400℃の炉で焼成され、約30%の体積収縮が起こり、その後最終的な仕上げの工程へ移る。⑥ケース表面に研削を施して形状のニュアンスを強調するように調整し、⑦ポリッシングで輝きを与えていく。

最後のポリッシングの工程では、石鹸水と研磨粉、添加剤が加えられた釜の中でケースが12時間にわたってコロコロと回される。これによりJ12特有の鏡面が生まれるのだが、シャネルでは微妙な仕上げの違いによって100以上のレシピを保有するという。これは、すべてのパーツで同じ見た目を与えるためには微妙に異なる仕上げをする必要があるからで、まさに独自に築き上げたノウハウだと言える。

バインダと混ぜて作られたセラミックの原料。

インジェクション成型で整えられたケースの素は、タワーのように並べられて一度に数百個ずつ炉の中で焼成される。

できあがったケースは全数が検査の対象だ。その後、ケーシングされ独自の厳しい基準に照らしたテストが行われる。J12では200m防水を叶えるための厳格な防水テストを課すモデルもある。

なお、本工房は世界で3社しかない規模で最高峰セラミックの品質を叶える工場であり、ここで製造されたセラミックは他のスイスメーカーも買い求めている。それほど彼らのセラミックが特別なのは、上で説明した①、②、⑦の3つの工程をすべて社内で管理できているから。そしてなおJ12のセラミックが特別なのは、独自のインジェクション成型によってより複雑なケース形状を実現できるようになったことが最大の理由だ。シャネルでもかつては焼成と切削を組み合わせてケースを製造していたというから、現在までの進歩が目を見張るものであることが分かるだろう。インジェクション成型の質が向上した近年、よくよく見るとミドルケースの形が変わり、裏蓋の取り付け部分に角が与えられてメリハリの効いた精度の高い形状へと進化している。

多品種生産を叶えるためのクリエイションの要は切削加工の精度

シャネルでは現在、伝統的なプレスによる加工と切削を使い分けてパーツ製造を行っている。とりわけユニークなのが素材から直接削り出す切削加工だ。通常は棒材などのマテリアルを旋盤の軸にセットして削り出しを行うことが多いが、この工房では機械加工の精度を極限まで高めたことで難しい形状のパーツほど直接削り出しを選択するのだという。シャネルで許容される公差は1000分の1mmほどで、プレス加工でこのような精度を得ることは難しい。シャネルはこの方法を取ることで工作精度が得られる上に“時間の節約になる”と語っており、だからこそ例えばプルミエールのブレスレットのような細かく複雑なパーツの製作が可能になったのだろう。

元々同社では、ブレスレットとクラスプを1本の棒材から削り出して作っていたことからこうした工法が発達したというが、ここでは1つの旋盤で90種類のツールを用いることができ、170種類のパーツを削り出すことが可能だそうだ。33名のスタッフがこのセクションに従事して、多品種から構成されるシャネルのウォッチコレクションを具現化する。なお、これは顧客ごとにパーソナライズされたものを提供するというオートクチュールの発想に連なるシャネルの生産スタイルである。もちろん、それとほぼイコールと言える時計は同社がハイエンドに位置づけるオート・オルロジュリーだろう。通常コレクションのラインナップとでは作り込まれるディテールには大きな差があるけれども、それでもシャネルの時計が多品種で作り分けがなされていることに驚かされるはずだ。

おしろい花

2018.10.01(05:40)

グルーベル・フォルセイが発表したナノ・フドロワイアントEWTは、同ブランド史上最高の成果といえるだろう。

この時計は、フライングトゥールビヨンを搭載したフドロワイアント(foudroyante)付きの38mmモノプッシャー式クロノグラフである。フランス語の名前がずらりと並ぶこのウェアラブルなケースに、市場で最も優れた仕上げを施したこの時計は、まさに古参のコレクターが熱狂するようなものだ。しかしブランドを新しく知った人々には戸惑いを与えたようだ。彼らが思い描く典型的なグルーベル・フォルセイの時計ではなかったのだ。一方でこれは“グルーベルの頂点”の新たな形、ダブルバランシエール コンヴェクス ブラックカーボンである。これもまた独自の素晴らしさを備えている。

リシャール・ミルスーパーコピー代引き正直なところ、Geneva Watch Daysで同ブランドとアポイントメントを取った際、私が見たいと思っていたのはまさにこのような時計だった。グルーベル・フォルセイは長年にわたり、伝統的なデザイン言語を採用したウォッチメイキングを行っており(彼らがシンプルに“コレクション”と呼ぶラインだ)。同時に、現代のコレクター向けにスポーティなコレクションとしてコンヴェクスラインを確立している。ほぼ40万ドル(日本円で約6290万円)という価格のこの新作は、ほとんどの人にとっては想像を超える存在だろう。とはいえ、ただ眺めたり、その高額な理由を知るだけでも楽しいものだ。

私は、純粋な驚きと情熱を持って時計に向き合うことが多い。特にミートアップや街角では滅多に見かけないブランドの製品に出合ったときはなおさらだ。ナノ・フドロワイアントには“古くからいる愛好家”が夢中になっただろう、と私に教えてくれたのはベンだった。最近オフィスで彼とこのブランドについて話したとき、私はコンヴェクスコレクションを“マニア向けリシャール・ミル、知る人ぞ知る選択”と表現してみた。ベンから反論はなかったため、この例えを使い続けることにしよう。

確かにリシャール・ミルはAPルノー・エ・パピ(APRP)に自社内の独立した大規模な研究開発部門を持ち、グルーベル・フォルセイ(年間の製造本数はわずか260本ほど)では到底実現不可能な方法で、技術革新や大量生産を行い、グルーベルとリシャール・ミルは非常に近い価格帯で競合している。この事実が、年月を重ねるなかでグルーベルにこの種のデザインをさらに進化させるきっかけとなり、今に至っているのだろうと推測する。リシャール・ミルはウォッチメイキングの中核に超軽量素材を採用している。そのため、もし“グルーベル・フォルセイはリシャール・ミルに追随しているだけ”と単純化して考えるなら、カーボンコンヴェクスは納得のいく存在だと言えるだろう。

ブラックカーボン製のダブルバランシエール コンヴェクスは、2022年にチタン製の43.5mm×14.35mmケースで初登場したモデルの最新版である。昨年、グルーベル・フォルセイはこの時計をさらに進化させ、幅を1mm削ぎ落としつつ、厚みを維持したままカーボンケースに変更した。このモデルは2023年から2026年にかけて22本限定で展開される。わずかな改良ではあるが、前面と背面を湾曲させ、手首によりフィットするように設計し、文字盤側からの視覚的インパクトを強調したこの時計において重要な意味を持つ。それらすべてを実現するだけでも大したものだが、これをカーボンで実現したことは特筆すべき点だ。

ケースの主要部分のほか、メインプレート、メインブリッジはすべて、樹脂を染み込ませたカーボンシートの層を用いたカーボン製である。これらの層は型に積み重ねて加熱・加圧され、硬化させられる。このケースの曲線を実現するために、グルーベル・フォルセイは通常のカーボンケース成形時に使う圧力の8倍、1平方センチメートルあたり16トンの圧力が必要だったと述べている。さらにより密度の高いケース構造をつくるため、曲率に合わせて繊維を配向させた非常に薄いカーボンの層(1層ごとに1~5ミクロン)が使用された。 

これはグルーベルのデザイン哲学を象徴する、特に際立った特徴のひとつだ。多くのブランドは時計が大きく見えないよう工夫を凝らす方法を模索している。実際多くのブランドが市場向けの適切なサイズバランスをまだみいだせておらず、40mmを無難な選択肢として設定しているのが現状だろう。しかしグルーベルはその逆を行った。9時から3時にかけてのケースの中心線は明らかに厚く、特に見返しリング上のアワーマーカーやミニッツマーカーを見るとその違いが際立っている。また、針もディスプレイに合わせて大きく湾曲しており、パワーリザーブや主ゼンマイ香箱のような文字盤の平坦な部分と比較するとさらに際立って見える。

最新作のナノを除けば、グルーベル・フォルセイのダブルバランシエールはおそらく、同ブランドで最も機械的に興味深いモデルといえる。ダブルテンプを採用した時計は市場に多数存在するが、ブランドがこのモデルで実現したのは、それぞれのテンプを時計の平面および自然な重力に対して、さらに互いに異なる角度で傾けることだった。

その目的は位置誤差を最小限に抑え、ディファレンシャルを通じて誤差を打ち消すことにある。このディファレンシャルはルモントワール・デガリテとしても機能する。下の画像で確認できるディファレンシャルは2番車によって動力を供給され、3つの同軸車を横方向に組み合わせて構築されている。上下の歯車は、その左右にある4番車のピニオンを駆動している。

上下の歯車のスポークに取り付けられたスパイラルスプリングとして、正面と背面に配置されたルモントワール・デガリテ(上下の位置)を確認できる。スプリングは4分ごとに巻き上げられ、エネルギーを一気に解放してトルクと振幅を制御する。しかし上の画像でまず目を引くのは、カーボン製の巨大なメインプレートだろう。

リシャール・ミルにはない、グルーベル特有のこだわりもある。徹底した伝統的な高級仕上げなどがそれだ。それでも、きわめてスポーティでモダン、人目を引く時計を手に入れることができる。ただしこの時計はその最良の例とは言えないかもしれない。地板やその他の大部分をカーボン製にしたことで、伝統的な仕上げ技術を施す余地がほとんど残されていないのだ。時計の背面よりも表面にその技術が多く見られるが、それでも確かに存在している。

ここで採用されているすべての技術的驚異に対し、最大の疑問点は素材そのものにあるかもしれない。スティール、ゴールド、プラチナといった金属ケースが修理可能であることには、どこか安心感がある(これらはいずれもある程度は修理が可能だからだ)。自動車に詳しい人なら、高級スポーツカーへのカーボン素材の増加が大きなメリットをもたらす一方で、深刻な潜在的欠点も伴うことをご存じだろう。このようなケースが時間の経過にどう耐えるか(特に層の剥がれや剥離など)は、時のみが明らかにするだろう。しかしブランドは、追加の圧力と精密な層構造によって、より耐久性の高い製品を実現していると確信しているようだ。

細部へのこだわりが快適で装着感のよい時計を実現している。私の手首は7.25インチ(約18.4cm)で、42.5mmのケースサイズにぴったり合う。厚みが14mm以上あるケースには奥行きがあるが、それこそが狙いの場合もある。もう一度リシャール・ミルに話を戻すと、RM65-01はオートマティック スプリットセコンド クロノグラフだが、厚みは16.1mmもある。グルーベル・フォルセイの織物加工が施されたラバーストラップと、チタンとカーボンのフォールディングクラスプを使えば、装着していることを忘れるほど快適だ。

もうひとつ気になる点を挙げるとすれば(40万ドル、日本円で約6290万円という値段以外に)、それは読みやすさだ。撮影に与えられる5分から10分の短い時間ではその点を考慮するのを忘れてしまうことが多いと認めざるを得ない。今年レビューした時計のなかでも、特に読みやすさが劣る部類に入る時計だ。もっと早い段階で指摘すべきだったかもしれない。この時計を数日、あるいは1週間身につけていると、長針を素早く読み取れないことで20分から50分のあいだに少し不満を感じ始めるかもしれない。しかし写真は現実を完全に再現しているわけではない。時間を確認するために手首を動かすと、その動きによって光と影が変化し、針が視認しやすくなるのだ。そして忘れてはならないのは、自分が目の前にしているのは、時計愛好家が夢見るような最高にクールな時計だということだ。

グルーベル・フォルセイ ダブルバランシエール コンヴェクス ブラックカーボン。直径42.5mm、厚さ14.35mmのカーボン複合素材ケース、50m防水。スケルトン文字盤には、時・分・秒針、パワーリザーブインジケーター、ルモントワール・デガリテを備えた傾斜したダブルテンプのムーブメント、約72時間パワーリザーブ。テクスチャーラバーストラップ。価格は35万1000スイスフラン(記事掲載時の価格は約40万ドル、日本円で約6290万円)。

街角に

2018.09.12(05:39)

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巨大なカボチャ!
あちこちでハロウィンの飾りやお菓子を見かけます。
お菓子もカボチャも大好きなので嬉しい季節の到来!

道照る朝

2018.08.19(16:00)

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店から

飯田橋夕景

2018.08.18(22:52)

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一瞬

サボテンの花

2018.08.14(21:17)

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ひと月前

盆踊り

2018.08.04(08:14)

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おとなりの東京大神宮です。
やぐらの上で太鼓を叩き、輪になっておどっています。
炭坑節がエンドレスで頭の中をぐるぐる ぐるぐる・・・
「あんまり〜 エントォツゥが高いのでェ〜・・・」

出番を待つ

2018.08.02(09:43)

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出番を待つ 菓子パコくん!

夏の階段

2018.07.31(18:44)

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スタジオ近くの筑土八幡

ポケモンGO

2018.07.26(22:29)

今年はいつのまにか真夏になってしまい、猛暑猛暑の連日に台風まで上陸予定、いつもより長い真夏です。
ポケモンGOばかりやっているわけではありませんよ。

1600X1600という大型の絵画に挑戦中です。
イスラエルの古い港まち「Jaffa」ジャファを描いています。

思わぬ修行・・・イスラエルサラダを毎朝15、6人分作っています。夏の終わりまで・・・。

マイムのために身体バランスの改造を計画しました。やらねば!

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